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分権セミナー「自治体幹部経験者が語る 行政と議会のあるべき姿」の記録を作成しました

2011年12月19日 22:20

平成23年11月27日にひろしま創発塾が開催した分権セミナー「自治体幹部経験者が語る 行政と議会のあるべき姿」の記録を作成しました。

~~~ セミナー記録 ~~~~

【パネリスト】
Iさん A市元幹部職員
Jさん B市元元幹部職員
Kさん C市元幹部職員

司会:
司会を務めさせて頂く大竹市議の寺岡です。執行部の考えかたなどを学ぶことは、議員にとっても自治体職員にとっても有益なこととおもう。では、パネリストのみなさんに自己紹介をお願いしたい。

Iさん:
昨年8月にA市を退職。4年副市長、その前が消防長、市民課長などを経験した。

Jさん:
産業畑を10年、民政畑を10年間、その後企画財政に移り、NLP問題、合併などを経験した。昨年、総務部長を最後に退職し、現在はボランティアで総務省の行政相談員をやっている

Kさん:
元C市財政課長で、この9月からD県で課長をしている。C市では当時オール野党で議会とは丁々発止のやり取りだった。 今のD県は民主・自民・公明が与党を自称しており全然関係が違
う。
今日はD県職員としてではなく、一個人Kとして、C市での経験とその経験を通じて感じたことお話をさせて頂くということでご了解いただきたい。

司会:
今日はパネリストの皆さんにどんな質問をするかをスタッフの方で検討し、それらの質問をあらかじめパネリストにお知らせしている。まずはそれらの質問に答えて頂き、その後、参加者の皆さんからパネリストのみなさんへの質問をぶつけて頂きたい。
一問目の質問は「 一般質問の通告やヒアリングはOKか。また、どこまでOKか。」

Iさん:
通告はすべきだと思う。議場での答弁は記録に残り、その後の行政に影響が残る。また、通告が無いと答弁も空振りしてしまう。
ヒアリングをしながら質問を考えるという議員さんもいて、実際の質問が異なることがあって困ることもある。

Jさん:
通告は必要だと思う。ただ、議会での緊張感がなくなり、馴れ合い的にならないように留意する必要がある。どこまでOKかというのは際限はないと思いう。議員の質問に対する真意を図ることができ、しっかりとした議会でのやり取りができるようになる。

Kさん:
一般質問の事前通告はあった方がまだいいのかなと思う。議会は首長の公式見解を述べる場になることもあり、この場合、事前の準備が必要。
再質問の内容は事前に通告はなかった。再質問こそ議会質問の肝であるとおっしゃっていた議員もいた。それがあって執行部側も勉強ができた。
委員会では、C市は基本的に質問通告なしの中でやっていた。

司会:
次の質問は「執行部との慣例的な懇親会の是非はどうか?」

Iさん:
うまくやるべきだろうと思う。馴れ合いにならないように各々が自覚したらいい。職員の方も議員の考え方を知っておきたいというのがある。うまく利用して両方が勉強する場になればいい。

Jさん:
定例懇親会は必要とは思えない部分もある。全員が酒を好きなわけではない。苦手な人もいる。最近集団行動感が薄れているというのもある。
B市では市長と副市長が全く飲めない。懇親会では30分で席を立ってしまう。部長と総務部内の課長が残って議員さんと懇親する形になる。慣例的な懇親会は必要とは思えないが、Bは今もやっている。

会場:
B市は年に二回やっていたのが、今は一回になっている。今年は震災のこともあるのでないかもしれない。

Kさん:
C市ではやっていなかった。無くても必要性は感じなかった。議員さんへ説明に回ったりする中で、どんな人柄かを把握することに努めた。ブログをやっている議員さんもいるので、そういうものも参考にした。

司会:
あって問題があるということを知らない。

会場:
C市は、今は、委員会では、ある場合もある。

会場:
F市は、議会としてはやっていない。与党に近い議員でやっているというように聞いている。市長に近いということを誇示したいのではないか。私の所属している会派ではやっていない。

会場:
G市は三役と議員の懇親会が年に一度ある。他に定期的なものはない。

会場:
H市は最初に2~3回出席したが、その後は出席していない。酒は腹を割って話せる人と飲みたい。

司会:次の質問は「二元代表制の課題」。

Iさん:
行政の主のテーマは、安全、産業振興、学問振興。福沢諭吉がいったことだが、今でもこれは変わっていないとおもう。
議員さんは行政についてチェックする、提言することが仕事。衆愚政治になるのが一番困る。首長と議会の選挙の時期がずらされているのもそういう趣旨だと思う。世論の移り変わりをより反映させやすい。

Jさん:
小さな村から横浜市まで、同じ制度でやっていることに無理が出てきているのではないかと思う。

Kさん:
まず二元代表制を肯定した上で、話をしたい。判断が割れた場合、物事が進まなくなる場合がある。意見が違うことはあっていいが、何も決まらないということになったらまずい。こうしたらいいという答は今は持ち合わせていないが、優位性にかなり差をつけないと回らないと思う。

司会:
選挙で選ばれた首長や議員によって、二元代表制の評価も変わってくるのではないかとおもう。市民にはしっかり投票を行って欲しいと思う。では、スタッフからの質問は次で最後になる。「議員と自治体職員が共同で政策提言をすることは可能か」

Iさん:
望ましいことだと思う。行政の施策というのは予算で決まる。最終的に実現することが目標。予算査定の時に、共同で研究した議員に出てもらえない。提案は議会から聞いたけど、予算措置する場面に議員さんに出てもらえない。

Jさん:
基本的には難しいことだとおもう。議会と首長は車の両輪といわれる。互いが監視しあい、アクセルを踏んだり、ブレーキを踏んだりして調整する。職員は、首長のスタッフ。議員の意見を取り入れてはいけないのではないか。

Kさん:
私は難しいのではないかと感じている。その理由は、職員は首長の部下であり、部下として職務を全うすることが職員には求められているからである。議員と共同するに当たっては、首長の了解が必要。議員が条例の立案にあたって、その条例で本当に物事が回るのかなど相談を受けるということは当然あってよいと思うが、立案のイニシアチブは議会が取ることになると思う。

Iさん:
議会の質問は政策提言だとおもっている。市長の方から一緒に研究するように首長から指示があることがある。そういったケースを想定して先ほどの回答をした。

司会:
では次からは参加者の皆さんからの質問になる。

司会補助:
福山市議の岡崎という。一つ目の質問は「議会からの圧力はありますか」

Iさん:
プレッシャーは感じていた。議員として、議場は戦場と同じ。緊張感を持って臨んでいた。

Jさん:
旧町時代に、「誰にでもいい顔をするのはやめて俺のグループに入れ」と言われたことがある。

Iさん:
議員からの頼まれごとはあった。議員の性格やいろんなことを知っておればトラブルが避けられる。議案がとおるかどうかが非常に重要。

Kさん:
「圧力」を表に出ない要求や要望とするなら、当時のC市では聞いたことがなかった。そのようなことをしても意味のない状況だったのだと思う。

司会補助:
次の質問は「執行部から議員への反問権についてどうかんがえるか」

司会:
大竹市議会では認めているが、他にもそういう議会は増えている。

Iさん:
質問が分からないから問い直すというレベルものもが多いと思う。執行権があるのは首長。

Jさん:
反問権について考えたことはない。ケンカ腰での言い合いは委員会ではあったが、通常の議会ではなかった。

Kさん:
反論できるのは首長しかないと思う。反問権の有無にかかわらず、当時のC市長はやっていた。それで議会も止まることがあった。議会でアドリブで答弁するには慣れも必要だが大変である。議員の方々がそれを引き受ける覚悟を持つかどうかだろう。

司会補助:
次の質問は「 一般質問で、一問目と再質問で考え方が変える場合があるかどうか。」



Iさん:
ある。まず一般質問で、ヒアリングを職員にさせる。課長が答弁書をつくって上に上がる。
議場において、2回目、3回目の質問になると、最初に聞いた質問と少し違う質問になったりする。

Jさん:
一時間で終わることになっているが、B市の市長は自分で手を上げる事が多かったが、再質問、再々質問になると、担当部長や課長が答えることが多い。そういうこともあり、基本的なラインは変えたことがない。

Kさん:
議場での一般質問でいうと、答え方が変わることはあっても、考え方を変えることはなかった。通常はその場で変えることはできないと思う。

司会補助:
次の質問は「二元代表制でありながら、首長サイドが情報をたくさん持っていて、議会事務局が充実しないと、地方自地法が想定していた二元代表制にはならないのではないか。」

Jさん:
議員さんから直接つ職員に情報提供を求めることがあったが、これはルール違反。本来は議長を通じて、首長に直接申し入れるようにしなければならない。

Iさん:
議員さんから資料が欲しいといわれる。これは必要だと思うものについては出すようにしている。一方で議員を通じて外に情報が出てしまうこともあり、受け取る側にも高い意識を持って頂きたいと思う。

司会補助:
次の質問は「この議員はすごいと思われる議員の発言や行動があれば。これなら実現したいという提案はあったか?」

Jさん:
執行部はよく検討しますという答をする。総務部長時代に気をつけたのは、検討状況を尋ねる質問をする議員はほとんどいない。ある議員は一旦検討しますと答えたおとについて、検討状況を尋ねる質問をされたのがとても印象に残っている。

Iさん:
議会でいろんな質問が出るが、質問の内容で議員の勉強量がわかる。

Kさん:
しっかり足で地元を回って、丁寧に調査をし、問題点を吟味された上で質問をしていると分かる質問の仕方をされる議員がいた。この議員の姿勢には大変感銘を受けた。

Jさん:
県から出向できていた部長が県道のことの質問があり、間髪いれずに挙手し、的確なその場になじんだ答弁をされて驚いたことがある。

司会補助:
では次の質問で最後になる「一般質問の通告のヒアリングを行うに当たっての注意事項。議員さんの趣旨を取り違えることがある。」

Iさん:
私も良く間違えた。相手の言いたい事をつかむ能力を高めてほしい。

Jさん:
要点をしぼって細かいことを聞かないようにするといい。細かいことを聞くとそれによって質問の趣旨が変わっていくこともある。

Kさん:
思わず自分の方がしゃべりたくなることが多いが、それを抑えて、できるだけ議員さんにしゃべってもらった。しゃべているうちに言いたいことが固まってくる人も結構いるのではないか。語ってもらい、その言葉の意味を確認し、そしてまた語ってもらうことで取り違えることは少なくなるのではないか。

司会:
今日は「自治体幹部経験者が語る 行政と議会のあるべき姿」と題して3名の方にお話を伺った。ご協力感謝する。
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