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9月1日 教育講演会「世界一の学力の国フィンランドに学ぶ」受講報告書

2010年10月07日 23:53

 平成22年9月1日に、ワークピア広島において「世界一の学力の国 フィンランドに学ぶ」と題し、講演会が行われました。広島県議会議委員さん4名が、海外視察において知りあったフィンランドの小中学校の校長先生を招聘されたものです。(海外視察の報告書はこちら。この講演会の内容を簡単にご紹介します。
 なお、この記録には、記録者の聞き間違い、思い違いがある可能性がある事をご理解ください。
 また、この講演会は4日間に渡り開催され、9月3日の講演会に参加したメンバーの記録はこちらでご覧頂けます。


演目:教育講演会 世界一の学力の国 フィンランドに学ぶ
講師:エルヤ ホヴェーンレッス小中学校校長
通訳:梅原さん(エルヤさんの学校で日本語教師として勤務)
主催:世界一の学力の国フィンランドに学ぶ 会
後援:広島県教育委員会


○講演内容

フィンランドと日本は似ている。テクノロジーの国、教育に熱心。フィンランドの義務教育について話し、自分の学校の話をし、最期にご質問にお答えしたい。
フィンランドでは7歳で小学校にはいる。フィンランドの学校教育で重要なのは平等。経済的な平等、経済的な平等平等、地域にとって不平等は起こらないようにしている。義務教育というのは、どこにいても同じレベルの教育を受けるのが目標。すべて共学。
学校は生徒を選べない。障害の有無に限らず、近くの学校に通うようになる。学校で教える勉強のほかに、保険や病院、ソーシャルワーカーなども無料。教科書は生徒負担。
どこの高校に進んでいいかわならない人には、小中学校卒業後に一年間考える猶予が与えられる。
どこの高校からも好きな大学にいける。専門学校もあるが、同様。
フィンランドでは人口が少ないので、国民それぞれが適材適所の場所に行くことが望まれる。教育を受ける過程で、キャリアを変更することもできる。
生徒中心主義。先生は生徒に合わせて、なん通りの教え方を考えなければいけない。

私が今務めているレッス小中学校についてお話しする。カリキュラムの大まかなものは文科省からくる。外国からも39人の生徒が来ている。
生徒に勉強の仕方をアドバイスする先生がいる。特殊学級の先生等,先生の他にアシスタントスタッフが存在している。アシスタントスタッフは先生ではなく,生徒をアシストする。
一週間に一度、学校の先生以外の人と、生徒の今後について、どうすべきかミーティングを持つ。
大事なのは、生徒が勉強をする時に、活動的であること。勉強という仕事をするのは生徒。お勉強で積極的な人は、社会に対して積極的な働きをしてくれるだろうとフィンランドでは考えている。
38ヶ国もの異なる国の国籍の生徒が来ている。それぞれの生徒が自分の国について自身を持つことが大切。
同時に他の国に対して尊敬することも大切。英語で勉強する。その際,それぞれの国に独自のアクセントがあるが、自信を持てといっている。
どういう生徒を育てたいかというと…研究熱心で、自分で考えることができて、コミュニケーションできるようになることを大切にしている。リスクを怖がらない勇気を育むことも意識している。新しいことを勉強する勇気、物事を知りたいという気持ちを大切にしている。
新しいことについて先入観を持たせない。人間としてのバランス感覚を持つこと。アカデミック的にもバランス感覚を大切にしている。教える内容も多様性を確保し,小中学校期はなるべく考えが偏らないように工夫している。自分のことを正しく評価できることも目標にしている。
フィンランドでは大変沢山の教科を教えている。フィンランド以外の自分の国の言葉の授業も受けさせている。
宗教学も教えている。宗教が嫌という人は倫理学。自分の宗教を尊重してりる。他にも,歴史、公民、退屈、音楽美術館、手芸、木工、ヨーロッパのほかの国ではこの様な教育は時間のむだと思われている。フィンランドではほかの勉強をさらに進めると考えている。
授業において、今はなんの教科の時間、と区切ったりはしない。
木工では本物の機械を使う。どうやればものが作れるかを学ぶことができる。金属製品や、電気製もつくる。
フィンランドでは語学を沢山勉強する。9年間で、母国語をいれて3ヶ国語を使えるようになる。
フィンランドでは一年に190授業があるが、一週間に勉強の時間は18時間程度。
自分に自信を持った子供に育てる。新しいことを勉強する勇気を育むように努めている。
10年後に必要となる知識は分からないが、自分が知る知識をいかに活かせるかが人として重要であると考えている。
ある方がいった。人間だから間違いを起こす。先生もそう。それを教えることが重要。
勉強するというのは新しいことを覚えること。勇気がいる。
ほかの人と一緒に勉強することをチャレンジと思って欲しい。
結果ではなく、そこまでに至るプロセスを大切にしている。


○ 講師との対話(Qは会場からの質問。Aは講師の回答)

Q:私立でもお金をとっていないということだったが。
A:原則的に公立。ヘルシンキには、例外的に財団が持っているものがある。授業料は無料。カリキュラム等は原則一緒。

Q:不登校、いじめというのはあるのでしょうか?
A:不登校はある。学校に行く義務はなく、なにかを覚える義務があるという考え方をする。登校拒否は非常に少ない。私が18年校長をやっていて、不登校は2人。学校にくるのは人間。人間の社会には必ずいじめはある。いじめが起こらないようにするメソッドがあるので、それをしている。

Q:以前高校で教員をしていた。大変忙しく体を壊した。私は通勤経路での指導、授業、クラブ、次の日の授業の準備、準備が終われば20:30に終われば早い方。時間に、業務に追われている。その手当を行政側がしていないように見える。
A:フィンランドでも先生は朝から晩まで働かせられている。ただ公私混同をしないようにしている。一週間に24時間授業があり、その他にも仕事がある。しかし日本よりは仕事がある少ない。専門的な立場のスタッフが先生の負担を減らしている。世界中で先生の仕事は同じと思う。先生であることが好きな人が先生になるのではないか。自分の仕事はここまでと線を引くのは自分。
家庭や健康を犠牲にして働くということをフィンランド人はしない。先生の仕事は100点である必要は無い。
良で良い。年をとってから、このあたりでいいんじゃないかな、というように考えるようになった。

Q:なにを目指してやっているかがわかった。人としての力というのを強く感じた。フィンランドの教育に転換点があったと思うが如何か。
A:新しい考えをありがとうございました。フィンランドの1970年に転換があったと思う。一番来たの田舎のフィンランドの。一番最後に変化を受け入れたのはヘルシンキ。現在の学校システムは、1980年からのシステムを使っている。4年おきに、教育のシステムは変化している。政治的な要請で、全体的な勉強、特定なテーマで、総合的な勉強をしようとしている。

Q:日本人は6:3制、今9年制を検討している。フィンランドは昔から9年制なのか。
A:小学校と中学校を一緒にするというのは徹底されていない。例えば、建物上の制約がある場合は6:3制でやる。こういうところがフィンランド的。

Q:結果ではなく、プロセスが大切と言われたが、学歴社会や、受験戦争というのはあるのか。
A:1~9年制の学校は税金で行っている。今のフィンランドには、学歴社会も受験戦争もない。その分野に適しているのが大切で、どこの学校をでたかということは関係ない。国によって事情がちがう。フィンランドは500万人の国。日本とは違う社会。
以前はいい大学にいかないいい仕事につけないというのはあった。しかし、フィンランドは共和国なので、国も貴族も、大地主もない。名門というのは原則ない。先生や学校は評価されているが、どこの学校をでたというのは、給料とは関係ない。
学校の先生は高度な教育を受けている。しかし先生の給料はぜんぜんよくない。
生活していくのに必要な給料を得られるのであれば、やりたい事をされたほうがいいのではないですか。

Q:いじめのはなしがでたときに、いじめが起きないシステムを導入されているといわれたがお聞かせいただきたい。
A:いじめが発覚した段階で、直ぐに介入する。いじめグループに対して対話をする。いじめをする子は自己表現が下手な子。自分の感情をきちんと言えるように教育している。ロールプレイを通じて言いたい事をいえるように教育をする。6年生がゴットマザー、ファーザーのシステムを導入している。これがいじめが起きない理由の一つと考えている。5年生はゴットマザー、ファーザーになる訓練を受ける。

Q:夏休みの宿題はあるのか?
A:夏休みは宿題なし。2ヶ月半。遊ぶ。通常の宿題はあるが、暗記とかはさせない。考える力を鍛える宿題が少し出る。


文責 茂田幸嗣1pixel


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